自分が描いたイラストを仕事にしていきたい、
とまだ思っていなかった大学4年生の6月頃だったと思います。
就職活動が全くうまく行ってないとき、
気分転換に京都の北山へふらり出かけました。
そのとき、ふらりと立ち寄った雑貨屋さんで
初めて出合いました。
マリーニモンティーニさんは、一人の作家ではなく、二人で一枚の絵を
共同で描き上げるスタイルで活動しています。
日本人なのに日本人ぽくない絵だなという印象で、
やさしい色味とおしゃれなモチーフとユーモアのある作品ばかり。
初めて彼らの絵を見たとき、私はとっても心が穏やかになり、ぱっと明るい
気持ちにさせてくれました。
そして、マリーニモンティーニさんの絵を部屋に飾りたいと思ったのです。
それが上の絵。
原画ではなく、なんて言うのかわからないのですが、
原画にほぼ近い絵です。
この絵を見たとき、これは私のだ!と感じ、購入しました。
当時、自分への一番のプレゼントがこの絵でした。
この絵は、私のアトリエに今も飾っています。
カフェの壁絵を描いたり、雑貨店で常備販売していたり、
マリーニモンティー二さんが月日を重ねるごとにご活躍している姿を見て、
うれしさも増し、すごいなぁと感心させられます。
そして今、当時はこんなことを思っていませんでしたが、
マリーニモンティーニさんのように自分の作った物を通して、
見てくれる人がほんのり幸せを感じられる作品を作り続けて
少しずつでも活動の幅を広げていきたいと思うようになっていました。
いい絵は、見る人の心をプラスの気持ちへ背中を押したり、
包んでくれます。