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<< 四万たむらへ | main | 2015年7月31日(金) >>
ありがとう、長田弘さん。
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    10年前にお友だちのような
    存在の本と出会いました。






    その本を書いた人は
    お友だちのお父さんのような
    存在でした。

    なんどもその本を
    読んでいたら、
    お友だちのお父さんが
    書いた違う本も
    読みたくなりました。

    読んでいくと
    お友だちのお父さんは
    どうやら、詩を書く人
    だと知りました。

    どの本を開いても
    今を生きている人で
    様々なことに対して
    純粋に
    目をそらしていない
    ことを感じられる
    美しい言葉や
    親しい言葉を
    届けてくれました。





    いつの間にか
    詩を書く人は、
    お友だちのお父さんのような存在から
    お友だちのような存在に
    変わっていきました。

    「世界と言うのは開かれた本で、
    その本は見えない言葉で書かれている。」
    (『世界は一冊の本』晶文社より)

    お友だちから
    本だけが本じゃない
    と言うことも
    気づかせてくれました。






    それから
    見える言葉も
    見えない言葉も
    大切にしていこうと
    思いました。






    本人を前にして
    “お友だち”
    なんて本当は言えないけれど、
    お友だちのような人は、

    先日、長田さんの
    人生の締めくくりである、
    最後の本、『最後の詩集』が
    出版されました。






    奇しくも、
    長田さんが逝った後、
    長田さんの本を
    大切に扱っている
    本屋さんが隣の街に
    あることを知りました。
    長田さんも数年前に
    足を運んだことのある
    どの棚もぬくもりを感じる
    すてきな本屋さんでした。
    長田さんが翻訳した本も
    ありました。

    10年来の
    お友だちのような存在の本は、
    今の方がもっともっと
    好きになっています。

    長田さんの新しい詩は
    もうないけれど、
    長田さんが残した言葉は
    古びることなく
    輝きを増して
    どんな時代がきても
    今生きる人に
    届いてほしいと
    願います。


    誰かにとって
    長田さんの本が
    お友だちのような存在に
    なってくれたら
    わたしはうれしいです。
    きっと、きっと
    長田さんも
    微笑んでくれると
    思うのです。


    作品名:わたしの本(2013年)


    「読書するとは、
    偉そうな物言いを
    もとめることでも、
    大それた定理をさがすことでもなく、
    わたしをして一人の「私」たらしめるものを
    再確認して、
    小さい理想を
    じぶんで更新するということです。」

    著・長田弘 晶文社より




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